お隣のドイツは環境大国に恥じない観賞魚用品メーカーが揃っていて、
ベルギーを挟んで向こうにあるオランダではヨーロッパ風→ダッチスタイルといわれる素があったでしょうし、
いい加減そうなイタリアでもスドーが売ってるエデニックシェルトがあるくらいですから何かありそう。
ロシアには世界最小アクアリウムしちゃう人もいるし
ところが、なんでこの
フランスはこうも観賞魚後進国なのか
と!
まず住んでいる街が都会ではないのですが、
この地方の県庁所在地でもある市なのに、熱帯魚専門ショップはありません。
かろうじてペット専門店がありますが、品揃えは日本の生体専門ショップ並み。
ホームセンターはペット用品が無いので、大型園芸店に行ってみると、
日本のホームセンター以下の品揃えで、専門店以上のお値段で売ってます。
それも10年前くらいのエアポンプをはじめ、
がつがつにプラ枠あり水槽の中、アクリル板で仕切った小部屋に何故か投げ込み式フィルターを押し込んだ”システム濾過”。
砂利は恐ろしくカラフルに着色されたものと、自然風といってベージュ系の砂利のみ。
何が最先端かというと、ヨーロッパ式アクアリウムが発展したのか、過剰なデコレーション水槽。
柄物フレームや
とにかく複雑な窓のフレーム、
テーブルの中にいれちゃったり、
禅。。。
水槽自体が魚ならいいんじゃ?っていうフォルム。
(鯨は魚じゃないけど)
もはや魚を飼う事すら目的を外れた水槽。
こんなですから、売ってる生体も日本のホームセンター以下。
非常に見ごたえの無いラインナップとなっています。
展示水槽にはCO2添加システムが入っているのですが、それと同じ物が売ってない。
CO2を添加するようなレイアウト需要が無いって事ですね。
パリのベルシー公園近くにある倉庫ショッピングセンターにあるお店でさえ、これと変わりませんから、
フランスのアクアリウム事情はすべてこうだと言えるでしょう。
なぜなのか。
フランスの国民性がそうさせたのかわかりませんが、
思うに、夏のヴァカンスで1ヶ月以上留守にしてしまう→餌やり水換えなどのメンテナンスが出来ずに全滅しちゃったり、
(オートフィーダーとか使ってもセット忘れて出発しちゃうから)
Phみたり水換えするっていう感覚がもともと無かったり、
パーティするたびに水槽こわしちゃうから邪魔だったり、
異性の部屋で朝まで寝るから土日にメンテナンスなんて無理だし、
自然が好き!といいつつ、整形された人工的環境が好きなので、自然のサイクルなんてイメージすらできなかったり、
で、流行らなかったんでしょうね。
先日行った歯医者にはアクアリウムがありました。(なぜか青いLED光の趣味わるいやつ)
業者がメンテナンスしているんでしょうが、もしかしたらアクアリウムはお金持ちの趣味っていう考えがあるのかも?
とにかくないないだらけで、
自分の欲しいと思う枠なし小型水槽の選択肢がまったく無く、
ネットで買うには配送リスクが大きすぎるこの国ですからハナから考えられず、
ただ4,5件のペットコーナーをむなしく眺める日々、となっているのです。
ちなみにエデニックシェルトらしい物はエデン501という商品名で売ってました。
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