ついにエッセも生産中止となりました。
後継車は燃費が売りのようでマニュアルはなくCVTだけのようですね。
惜しい車がまたひとつなくなりました。
ところでエッセですが、新車で一番安い車であったので、
そのつくりの安っぽさは重々承知しています。
ですが、内装設計のずさんさがどうにも気になるんですね。
初代ヴィッツで大々的に「視線移動がすくない!」と詠われ、トヨタの小型車だけでなく
エッセも真似してしまったセンターメーター。
これが本当に良くないんですね。
最近の車はこういう仕様らしいのですが、昼夜問わずメーター盤が光っています。
なので、スモールランプを点灯すると小さなインジケーターが一つ点くのですが、
ヘッドライトをオンにしても変化はありません。
スモールなのかヘッドライトなのか判断するのは実際の前照量の差でみることになりますが
昨今の節電で暗くなる以前の町中、東京近郊あたりでは街灯の明るさの中でこの判断の仕方は難しいものです。
コストダウンするにしても、スモールでメーター盤点灯、ヘッドライトオンでインジケーター点灯にすれば済む話では。
その上、ハイビームにするとライトインジケーターとは別に一つ点灯します。
これが本当に美しくない上にうっとうしいんですね。
道を見てから速度をみる際に見事に視線の動線上にありますから。
何年車づくりしたらこんな粗悪設計をする事になるんでしょうか。
ルノーの最安車だったトゥインゴでもセンターメーターですが、
ライトや警告灯類はハンドル前にあります。
常時、目にする必要がなく、大事な時に必要な情報は
走行に支障なく、しかし気がつきやすい場所に点灯するんですね。
ましてやセンターメーターはインパネの奥に配置し、視線の遠近差がなくそれは本当に楽です。
さらにおかしい設計が、
クーラースイッチとデフォッガ、ハザードの並列配置。
所有して半年で、なんどもハザードボタンがすぐに探せないイラツキを感じたことか。
そもそも三つの機能は別ものなのに寄せて配置する設計感覚がおかしいでしょう。
コストダウンのためかと思えば、働く最安車、ダイハツハイゼットでは独立した赤ボタンがすでに作られているのだから
これを共通した方が安上がりではないでしょうか。
ましてやルノーで見てみれば、トゥインゴで使用したミラースイッチやフォグスイッチなど、
上級モデルはもちろん、90年前半から現在まで共通して使う徹底ぶり。
これはコストダウンの他にも、どのルノーに乗ってもこれらの機能はすぐに判るメリットがあります。
ルノーとダイハツの歴史は10年ちがうかどうか。
そして現在の車づくりに対する設計の感覚の違い。
エッセが安いから仕方ないと言う方もいるかもしれませんが、
安い車で手を抜くのは各社共通でも、手の抜き方がこうも違うわけですね。
ダイハツは燃費を宣伝する前にやる事が沢山あるんじゃないでしょうか。
イライラしないものづくりを。
アーカイブ
コメント(0)