ステータープレートを学ぶ

どこぞのイタリア産バイクのページでは、ベスパでも使用しているレギュレータをカワサキやヤマハ車両のレギュレータに交換することが可能とある。 特に電装は、イタリアのメーカーより日本メーカーの物の方が信頼性は上だろうし、機能からみてもAC50Vほどになる電流をDC14Vに整流・制御する事は同じだろうに・・・。 もともと、この車両は謎が多い。 メーター距離5000キロ弱にもかかわらず、各パーツが無い、エンジンは半解、電装がダメと、どんな経緯があったのだろうか。 特に電装は電球各種は生きているのにCDI・ステータープレート・レギュレータがダメ。 ステータープレートに何らかの異常が出て、CDIとレギュレータを壊してしまったのか・・・。 ステータープレートは一体何しているのか? 素人ながら色々調べたのをまとめてみました。 ステータープレートの交換を考える。 ステータープレートにはいくつも種類があるようだけど、後期型ラリィから6つのコイルで点火・電装の電気を作り出すタイプになるようです。 点火コイル・ピックアップコイル(またはポイント)の2つを除いた4つが灯火類の電気を発生。 よって点火系2つとは別のものと考えられるわけですね。 ここで灯火類の4つのコイルの使い方で2タイプにわかれます。 4つのコイルが1繋がりになって、ボディアースと出力線1つになるタイプ。 出力線はハンドルへ向かい、レギュレータへ分岐。 そのDC電流が全体へ流れるわけですね。 このタイプのレギュレータはAC電流の片方の流れを拾い、もう反対側の流れは無視する半波整流と呼ばれるタイプと想像できます。 もう1つのタイプは、4つのコイルを2つにわけています。 1つはボディアースしたACで出力線が1つ。これはハンドル右側スイッチへつながってヘッドライトの電源になる。 もう片方はAC電源の2つの出力線で、これがレギュレータへ向かってDCへ整流される。 レギュレータはAC電流の2つの流れを受取り、バッテリーと車体へDC電流を流しています。 これは3相交流用の全波整流タイプなのでしょう。 P200Eのバッテリー車はこのタイプのようです。 海外のパーツサイトでは”レアなアメリカ仕様のプレート”と説明がありました。 半波整流より全波整流のほうが優れているように見えますが、P200の後期になるとAC電流は整流せずに制御のみ、DC電流は半波整流になっているようです。 これはPX200も同じようで、PX用として売られているステータープレートの写真を見るとPのバッテリーレスタイプと似たものが載っています。 しかし、レギュレータは5端子となっていて複雑なんですよね。 ちなみにP125Xはバッテリーレスなのですが、6本の鉄芯のうち点灯用の4つが太くなり、電流が増えているようです。 半波整流のレギュレータのほうが安価で、国産バイクを見ても、250クラスは全波整流に対して50ccの原付の多くは半波です。 Pの間に色々と設計した結果、コスト減などを目的に、PX以降では半波整流へ落ち着いていったのでしょうか。 HIDヘッドライトなどを考えなければバッテリーレスで十分なんだけどなぁ。 コイルの配置はほぼ変わらず。 つなぎ方、芯の枚数、銅線の量・・・それがハッキリすれば半波コイルにしたいのだけど・・・。

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