走る 曲がる 止まらない

<img src="img/2005041001.jpg"> 僕が普通二輪免許を取った頃、教習の先生の話では「バイクは前:後=7:3の割合でブレーキを掛けるといいよ」と。つじつかさ氏のライディング本では、後ブレーキは姿勢制御のためと。けど、べスパは違う。 べスパはエンジンの位置やブレーキ構造の関係でフロントブレーキがヨワいそう。まったくその通りで、初めて押して歩いてだけでも止まらなくてぶつけそうになった。ほとんどのべスパはリアブレーキで止まっているらしい。そのリアだって現代のバイクのリアよりヨワい。前:後=1:3くらい。強く踏むとタイヤロックしちゃうし。ロールスロイスのブレーキ伝説ならぬ、べスパのブレーキ伝説。 んでも、ドカティやアグスタなどを産み出すイタリア人がこんなスクーターで納得するはずもないし、きっとそれらのべスパや僕のP125Xも整備不良なんだろうと思ってブレーキシュー交換をしようと思った。 タイのToshiさんから取り寄せたブレーキシューはイタリア製が欠品なのでインド製。田宮製のプラモデル用のこぎりで溝を入れて、角をヤスリで研磨する。 交換は、ホイールを外して次にヒトデのようなドラムカバーを外す。このカバーは19mmのナット一つで止まっているけど、外すのにはギアプーラーが必要らしい。知っていたのに用意してなかったので、ヒトデの角をプラハンマーでコンコンと叩いて外した。そしてご開帳。中のシューはピアジオ純正で新品同様に残っていた。 でもせっかく加工したのでインド製に取り替える。ブレーキカムやクリップの取り外しは難なく終わって(カム外す前にブレーキワイヤーを外す)、シューを替える。そしてシューにカムを入れるのだけど、入らない。バネが強くて手じゃシューを広げられないのでした。この点はちゃんと予習していたので、-ドライバーで隙間を開けて、レンチで広げて、カムを入れる。そして元通りカバーを閉じる。タイヤも組み付けて、車体を動かそうとハンドル握ったらブレーキレバーがスカスカ。あれ?ワイヤーつないでないじゃないですか。 <img src="img/2005041002.jpg"> しかしワイヤーがつながらないんですよ、ワイヤー。7mmのナットで締めてあるんですけど、うまい具合に調整ができない。レバー側で引っ張れないのでブレーキカムを引っ張りつつ、ワイヤーも引っ張りながら、ナットを締める。イタリア人はこれをひとりでできるのだろうか。と、ぼやきつつ、適当なところでナットを締める。さぁ、工具を片付けて試走しよう。って工具箱みたら見た覚えのあるクリップが二つ。やり直し。

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